広島市立大学語学センター Newsletter No.22 (2005.2.23)

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403A教室 遠隔授業対応教室

「プチ遠隔授業も可能な新教室」

国際学部助教授 横山知幸

 設備更新で新たな機能がいくつか加わった。その一つに、動くものを自動追尾する教室撮影用カメラの画像、教師用PC画面、持ち込みPC画面、書画カメラ画面、DVD映像などの各種画像や教室内の音声などを403A教室から403B教室に送信する機能がある。
 教室撮影用カメラの画像と教室の音声のみなら404教室にも送れる。この機能を使えば、他教室の教室前方のスクリーンに教師の姿をプロジェクタで投影し、スピーカーから教師の声を出し、各学生の前にあるモニタに教師の利用するPC画面を映し出すこともできる。他教室の画像・音声の切換はリモートではできないので、各教室にアシスタントが必要かもしれないが、実際上これは、ちょっとした遠隔授業である。この機能を使えば、比較的小ぶりの教室を、画像と音声で連結し、大きな教室として利用することも可能になる。小規模の学会や研究会での利用も考えられよう。色々な使い方を考えてみてはいかがだろうか。

403B教室 同時通訳訓練対応教室

「ペア会話+プログラム音声の工夫」

国際学部助教授 渡辺智恵

 403B教室は、私が担当する「通訳技法論」で使っている教室であるが、通訳訓練がやりやすいようないくつかの工夫が施されている。一つ目は、カセットデッキが教卓部分に設置され、教師がカセットを手元で操作できるようになっている点である。通訳訓練では、英語をフレーズごと、センテンスごとに短く区切って訳させることが多いので、カセットを手元で細かく操作できるのは大変ありがたい。二つ目の工夫は、学生をペアにした状態で、学生ブースにプログラム音声を流せることである。これまでの教室でもペアにすることはできたが、これはあくまでも学生同士で会話させることを想定したペアであったため、プログラム音声を流すことはできず、結局ポータブルのカセットデッキを持ち込んで音声を流す有様であった。今回の機器更新ではこの点について特別な改良を加えてもらい、ペアの状態でも音声を流せるようになり、ペアの一人が通訳者、もう一人が聞き手となって、より臨場感ある通訳練習が可能となった。3つ目は、同時通訳ブースが設けられていることである。ブースは白板の裏にあり、使わないときには見えないが、スライド式の白板を引くと、ブースのガラス窓が現れるという仕組みになっている。残念ながら、今年度は授業でこのブースを使う機会はなかったが、来年度は後期の終わりに同時通訳の体験をする機会を持ちたいと考えている。

 

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