広島市立大学語学センター Newsletter No.20 (2004.2.12)

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センターで広島県英語教員の研修
「英語が使える日本人の育成」という文科省の掛け声のもと

 

 去る12月24日、25日の2日間、語学センターに於いて、「第一回広島県中学校高校英語教員ブラッシュアップ研修」が実施されました。今回は、この「英語教員ブラッシュアップ研修」とは何か、本学ではどのような研修が行われたのか、ということについてレポートいたします。

語学センター・語学教務員 堀本 真由美

中学校高校、目標は「授業を英語で」

  「英語教員ブラッシュアップ研修」は、平成15年3月に文部科学省が発表した「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画」に基づき、今年度から始まった県の教育改革関連事業です。県内すべての英語教員に英検準1級程度の資質を身につけさせるための研修を、5年間に渡って行う予定です。今年度の研修は下記の日程で行われ、県内各地から約130名の教員が参加しました。

7月 3日     広島YMCA
8月18日〜22日 広島大学総合科学部
12月24日〜25日 広島市立大学語学センター
1月15日     広島YMCA
2月24日     広島県立教育センター

 参加した教員は、講義や演習・実践など多岐に渡る研修を全て英語で受講し、最終日に実力判定のためにTOEFLテストを受験します。全国の公立中学校高校の全英語教員が各地で同様の研修を受け、英語力及び英語教授力の向上を図ります。

研修風景
◆研修では学ぶ側。真剣に取り組む先生達

研修風景
◆講義をする青木信之国際学部教授

「英語漬けの講義、
成果を現場へ応用したい」

 本学語学センター教室での研修では、青木信之国際学部教授によって「Using CALL system for teaching English」「Improving Japanese university students’ English abilities through computerized training」という、英語による講義演習が、両日とも午前と午後、各2時間ずつ行われました。青木教授のプログラムは、昨年9月に「特色ある大学教育支援プログラム」に採択されたこともあり、受講の先生方もその講義内容に非常に高い関心を示し、熱心に取り組む姿が見受けられました。
  庄原市立庄原中学校の川本裕美先生は、「他校の先生方との交流もでき、英語教育に関しての情報がたくさん得られました。現在の中学校高校ではパソコン教室が整備されつつあっても、ほとんどの学校にLLやCALLはありませんが、そういった設備を個々にあわせた学習に利用できる事や教員が簡単に作成できる教材の事など、発見があり、とても魅力を感じました。教えていただいたことをヒントとし、各学校の状況、生徒の発達段階や状況にあわせたものを考え、応用していくことができると思います。」と、志気の向上を喜んでおられました。

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