「HPを利用した授業」
国際学部教授 岩井 千秋
ずぶのコンピュータ素人の私には何とも肩の荷の重いテーマを語学センターからいただきました。読者の皆さんの失笑を覚悟の上で私のホームページ(HP)作成の奮闘を紹介することにしましょう。
そもそも、私が HTML ファイル(注1)を使っていわゆるHPもどきのページを作り始めたのは 1997 年、つまり今から5年前です。当時の作品はイントラネットで見られる程度、お世辞にもHPなどとは言えません。HTML
ファイル作成方法は、現在では格段に易しくなりました。しかし、私は元来マニュアル嫌いでコンピュータ関連の本など端から取り合わない性分、これまでに作成したHPがどの程度のものか、推して知るべし、です。
私のHP作成モットーは、1)時間をかけない、2)画像などよくばらない、3)改良発展の余地を残す、の3点、よく言えば「機能重視」&「将来投資」、実際は「地味」&「怠慢」。現在は、専門の応用言語論、英文構成法、それに専門演習や卒論で活用しています。HP利用の最大のねらいは、受講生とのコミュニケーションを活発にし、受講生参加型の授業を促進することです。具体的に掲載しているページを挙げると、受講生同士が作品を相互評価できるよう掲載している英文サイト(英文構成法)、クラスで作成した
Electronic Journal サイト(注2)(同:詳しくは「講義概要参照」)、受講生を対象とした研究調査の実施と結果の掲載(応用言語論)、講義ノートの一部、推薦図書の紹介(全クラス)、それにゼミの課題やプロジェクト進展状況のお知らせなどです。これらのクラスサイトは、不特定多数に解放できない箇所があり、パスワード管理しています。その他、私の研究室の図書・論文リスト、研究用連絡サイトなどもリンクさせています。そう言えば、授業評価アンケートも授業サイトで実施、結果は同サイトで受講生に公開することにしています。(「改善努力は教師も学生も同等」という無言のメッセージを伝えているつもりなのですが。)
そんなわけで、私のHP利用実態は、掲示板の域を超えていません。でも、それはそれ |
で結構重宝しています。技術的に凝ることが目的ではありませんし、そもそも門外漢の私はそれに時間と労力を費やす気力はありません。 しかし、こうしてコンテンツを電子化しておくことが将来への投資になるのではとの思いがあります。外国語学習でCALLが使われるようになって随分になります。そのインフラの発達に比例していないのがコンテンツ、結局チャンネル数だけ増やしてもテレビ視聴者は増えないのと同じことですね。ちなみに現在までの蓄積は、ファイル数約7千枚、容量にして
135 MB、これがこの5年間の悪戦苦闘の産物です。ご関心がおありの方は、語学センターHPからご覧ください(ただし、多くの画面はパスワードが必要です)。 (注)
1 コンピュータ関連の記事はジャーゴン (jargon) が氾濫して、いただけません。HTML は ちなみに Hypertext
Markup Language の略。何のことはありません。ご存じない方は、HPを作るワープロとでもお考えください。
2 この Electronic Journal は現在は語学センター内でのみ閲覧できるようにしています。語学センター職員にお問い合わせください。
「2002年度前期LL英語演習を
ふりかえって」
国際学部講師 池田 寛子
私のHPは主にリスニングの訓練に使っています。HP上では、たくさんの「穴」があいたビデオや映画の脚本がならんでいます。今年度に入って、そのHPに「音を貼りつける」ことが実現しました。HPを開いて、リアルプレーヤーのボタンをひとつクリックするだけで、ビデオや映画の音が流れ出し、簡単にまきもどすこと
(→p.2へ続く)
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