◆マルチ言語環境づくりとデジタル化など
語学センター機器がモデルチェンジします、今夏
開学から早5年、随分先の話だと思っていた語学センター機器更新の時期を迎えた。センター内の施設を一見すると、機器はまだ真新しいように見えるが、そこは日進月歩の世界、全国屈指の施設も機能的にはすでに老朽化している。
この夏のモデルチェンジは来年度の機器更新に先行する第一期の更新であり、LL第1教室、LL第2教室、それに教材作成、スタジオ編集室がその対象である。語学センター運営委員会、専門委員会で幾度にもわたって更新内容を検討してきた結果、次の項目を基本コンセプトとすることになった。
1)本学で行われている外国語教育に対応できるマルチ言語環境を整備すること。
2)インターネットや電子メールの使用できるネットワーク機能を充実させること。
3)作成教材を容易に管理、保存できるよう機器のデジタル化を行い、サーバを設置すること。
4)より快適な共同学習環境を整備すること。
マルチ言語環境については、コンピュータの技術的制約から英語と日本語を中心にせざるをえないという事情がこれまであった。専門委員会で調査した結果、この問題は最新のテクノロジーで解決できることが分かり、新しい環境では安定した環境を確保できる見込みがついた。ローマ字以外の文字を必要とする中国語、ハングル、ロシア語、アラビア語も読んだり書いたりすることができるようになる。ネットワーク機能については、情報処理センターからも多くの助言をいただき、教室内の各ブースからでも学内
LAN を経由して学外のサーバにアクセスできるようになる。
教室内で大きく様変わりするのは3)と4)である。特にLL第1教室は、従来カセットテープによって音声教材を扱ってが、これをデジタル対応のコンソールを使って行うことになる。音声教材をデジタル化するのに若干の慣れを要するが、一旦この作業を終えると学習者側も教官側も容易に教材を使うことができるメリットがある。
さらに、画面シェア、複数の学習者のグルーピングなども簡単な操作でできるようになり、語学学習に必要な共同学習が行いやすい環境となる。なお、LL第2教室については、従来型のLL教室に対する要望も強いことから、現行のシステムを温存することになった。
今回の機器更新に続き、来年度は第2期の機器更新が行われる予定である。今回の機器更新は第2期のそれも念頭に入れて計画を進めてきた。第2期に予定のネットワークやサーバへの接続が無事終了すると、基本コンセプトすべてを完了することになる。学生の皆さんには、この新しいセンターの環境で思う存分語学学習を満喫してもらいたいものである。
国際学部助教授 岩井 千秋
(語学センター専門委員長)
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