外国語を学ぶ2
◆『友達と外国語でおしゃべり』のすすめ
国際学部講師 土井悠子
時々、「どうやったら英語が話せるようになりますか?」と聞かれる。私は、「今からすぐに、友達と英語で話したら?」といつも答える。学生時代英会話クラブに所属していた私は、クラブのキャンプなど英語を話さなければならないキャンプに毎年参加した。キャンプでの生活は、おおむね英語である。日本人同士が英語で話すのは、違う世界にいるようで、わくわくした。キャンプが終わる頃には、ボンヤリと聞こえてくる日本語が、外国語のように聞こえたことを覚えている。大学では、「お昼休みには英語で話そう」という協定を友達と結び、お昼を食べながらわいわい英語で話すことにしたが、そのことは、自分の言いたいことをうまく表現するためにいろいろな言い回しを調べることにつながった。またそのことは、英語を書くことにもつながった。書くことも好きだった私は機会があれば英語を書くことにも挑戦し、アメリカ文化センターが主催した大学生エッセイコンテストに応募して中四国地区の代表として選ばれ、二十冊ほどの英語百科辞典をもらった。今ほど外国人の先生は多くなかったし、外国語の「会話」の授業も少なかったから、夕方には市中の語学学校に通い、機会があれば、外国の人と話そうと勇気を奮った。外国は今よりも遠く、人前で英語を話すということはなかなか勇気のいることだったが、スリリングで楽しかった。我が語学センター自習室がよい例だが、外国に出かけなくても、一人でも簡単に語学を学べるチャンスは増えている。外国語を話すことを、スリリングなこととして毎日の生活の中で楽しむという気持ちがあれば、一応の外国語を話せるようにならないはずがないではないか。そうなれば、外国に行って目的地にちゃんと着けたときの嬉しさといったら、そりゃもう、となるはずである。
語学センター自習室で勉強しよう!そして、友達と外国語でおしゃべりしよう!
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